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マンションの窓辺や小さなスペースに!手軽で清潔な苔玉・テラリウム癒やしガーデン

Tags: 苔玉, テラリウム, インドアグリーン, 初心者, 手軽

マンションでの暮らしで、ベランダが狭い、あるいはベランダがない、または土の扱いに抵抗があるという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、自宅にグリーンを取り入れて、心地よい癒やしの空間を作りたいという気持ちは、多くの方がお持ちではないでしょうか。

そんな方におすすめしたいのが、苔玉やテラリウムです。これらは限られたスペースでも気軽に始められ、土を使う量が少ない、あるいはほとんど使わないため、お部屋を清潔に保ちやすいという利点があります。小さくても確かな癒やしを与えてくれる、苔玉とテラリウムの魅力と始め方をご紹介します。

苔玉で始める小さな緑の世界

苔玉は、植物の根元を土で丸く包み、その上から苔を貼り付けて糸で固定したものです。まん丸の姿が愛らしく、お皿や鉢に乗せて気軽に飾ることができます。ベランダがなくても、窓辺や棚の上など、好きな場所にちょこんと置くだけで、そこが癒やしの空間になります。

苔玉の魅力

苔玉の簡単な作り方

市販の苔玉キットを利用すると、必要な材料が揃っていて手順も分かりやすく、初心者の方でも安心して挑戦できます。自分で材料を揃える場合は、植物、苔、ケト土(粘り気のある土)、赤玉土などを準備します。

  1. 植物の根についた土を軽く落とし、ケト土と赤玉土を混ぜ合わせた用土で根元を覆い、丸く形を整えます。
  2. 用土の周りに、水で湿らせた苔を貼り付けていきます。
  3. 木綿糸やテグスで苔がずれないように巻きつけて固定すれば完成です。

苔玉のお手入れ

水やりは、苔玉全体をボウルなどの容器に入れた水に数分間浸し、しっかりと吸水させます。水から上げた後は、余分な水を軽く切ってから元の場所に戻してください。苔玉が軽くなったり、苔の色がくすんできたりしたら水やりのサインです。置く場所は、直射日光を避け、明るい日陰や室内の明るい場所が適しています。

テラリウムで作る箱庭風ガーデン

テラリウムは、ガラス容器の中に植物を寄せ植えして小さな生態系を作るガーデニングスタイルです。容器の中に広がる自分だけの小さな世界は、見ているだけで心が和みます。

テラリウムの魅力

テラリウムの種類

テラリウムの簡単な作り方

オープンタイプの場合の基本的な流れです。

  1. 容器の底に、水はけを良くするための石やハイドロボールなどを敷きます。
  2. その上に、植物の種類に合わせた用土を入れます。
  3. 選んだ植物を配置し、根付かせます。
  4. 必要に応じて、苔や石、フィギュアなどで飾り付けをします。

テラリウムのお手入れ

オープンタイプは、土の表面が乾いたら霧吹きなどで優しく水を与えます。水のやりすぎは根腐れの原因になるため注意が必要です。クローズドタイプは、容器の内側が曇っている場合は湿度が高いサインなので、蓋を開けて換気します。曇りが消えたら蓋を閉めます。基本的には自然のサイクルに任せますが、植物が明らかに乾燥しているようであれば、霧吹きで少しだけ水分を補います。

苔玉・テラリウムにおすすめの植物

室内や明るい日陰でも育ちやすく、比較的手入れが簡単な植物を選ぶのがポイントです。

低予算で始めるアイデア

高価な材料を使わなくても、気軽に始めることができます。

日常生活に小さな癒やしを

苔玉やテラリウムは、植物を育てるという行為だけでなく、作る過程や飾る場所を考える時間、そして出来上がった小さな緑を眺める時間そのものが、私たちに穏やかな癒やしをもたらしてくれます。忙しい日々の合間に、ふと小さなグリーンに目をやるだけで、張り詰めた気持ちが少しだけ和らぐのを感じられるはずです。

難しく考えず、「小さくて可愛い緑を飾ってみようかな」という気持ちで、気軽に始めてみてはいかがでしょうか。窓辺やデスクの上、玄関など、お好きな場所に小さな癒やしの空間を作り、日々の暮らしに彩りを加えてみてください。